建築家とは? 建築士との違い

建築家とは建築一般

テレビや雑誌でおしゃれな家が紹介されるとき、「建築家」や「建築士」って見聞きしますが、どんなちがいがあるのでしょうか。

簡単に言えば、こんな感じです。

 建築士・・・国家資格

 建築家・・・信念をもって建築をつくる者

ほとんどの建築家は建築士の資格をもっているよ!

建築士とは

建築士は法律に基づく国家資格で、「一級建築士」と「二級建築士」、「木造建築士」の3種類があります。

その種類によって「設計」や「工事監理」を行える規模(階数や床面積)などが異なるのです。

分かりやすくいうと、大規模の建物は一級建築士、中規模の建物は一級建築士または二級建築士でないと設計できません。

一般的な規模(300m2以下)の木造2階建ての住宅はどの建築士でも対応可能です。

ちなみに100平方メートル以下の木造2階建てであれば資格はいらないよ!

工事監理とは

建築士が行う仕事で「工事監理」という言葉がでてきましたが、聞きなれないと思います。
現場監督さんのことですかとおっしゃられる方が結構いますが違うのです。

工事監理とは建築士法で定められている用語です。
簡単に言うと設計図通りに施工できているか確認することです。

もし設計図通りにできていないところがあれば、やり直しを要求するよ!

建築士法 第二条 8項
この法律で「工事監理」とは、その者の責任において、工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施されているかいないかを確認することをいう。

建築士法 第十八条 3項
建築士は、工事監理を行う場合において、工事が設計図書のとおりに実施されていないと認めるときは、直ちに、工事施工者に対して、その旨を指摘し、当該工事を設計図書のとおりに実施するよう求め、当該工事施工者がこれに従わないときは、その旨を建築主に報告しなければならない。

建築士の仕事

建築士の資格を取得した人は設計事務所や施工会社、ハウスメーカーなどで働いていて設計の仕事をしていることが多いです。

企業や役所の建築担当の方や現場監督さんにも、建築士の資格を持っている人はいるよ!

設計には主に3つの役割があり、協力して建物は出来上がります。

・プランやデザインをまとめる意匠(いしょう)
・計算して基礎や柱などの大きさを決める構造
・電気や水道、空調などの環境を計画する設備

住宅のような小規模な建物の場合は、3つの役割全てをする設計者もいるよ!

建築家は一般的にはこの3つの役割のなかで意匠設計を担っていることが多いです。

建築家とは

日本には建築家という資格はないので、小説家や画家と同じように、自由に名乗ることができます。

よりよい建築をつくる信念をもっている意匠設計者をさすことが多いです。

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